建築学生の近況
もう今年も半年経ったんですね。
最近は、院試受験に向けてポートフォリオを作っているのと、卒業設計に向けて本を漁りまくっているところ。
卒業設計のテーマは決まったけれど、テーマ自体が広すぎてどこから取り掛かればいいかわからない。そんな状態です。
まぁその肝心の卒業設計のテーマが・・「装飾」というもので。。広いですよね。
とりあえずモダニズム建築家の巨匠のアドルフ・ロース「装飾と犯罪」を読んでいるところです。
最近、建築雑誌a+uでロースの特集が組まれているので、ロースが流行ってるのかな?
まあいいや。
そういうや、ポートフォリオを作るにあたって、ライノという3Dモデリングソフトを覚えました。
初めてレンダリングとかしたけど感動!!いつもモケシャをフォトショで加工していて、模型が汚いと構図が狂ったり・・そもそも模型が完成しないとパースができないという状態だったので、今3D!!万々歳です。
これがレンダリングした3Dパースをフォトショで加工したもの。
フォトショ加工も結構上達したかな;;
これが模型写真をフォトショで加工したもの。
まぁこれもこれで上手くパースになっている
などなど。ここ数日はパソコンの画面と格闘中です。
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そういや、先日は弾丸で京都に行ってきました。
京都で用事があったのですが、そのついでに京都の近代・現代建築めぐりをしてきました。
京都といえば古建築ですけど、現代建築見てなかったことを思い出したので急遽回ることに。
安藤忠雄の京都陶板美術館。
外で作品を鑑賞する美術館です。結構珍しいですよね。
名絵画を陶板で転写?したものが飾られているんです。だから外で展示しても大丈夫らしい。
三つの動線軸があって各々の動線が交錯し、高低差もあることから、
一歩進むどとにシークエンスが変化するという、、、空間でした。
ずっとこの美術館に行きたくて・・やっと行けてよかった。まぁただ想像通りの空間だった。
京都国際会館は、戦後3大コンペの一つらしいですね。
1つは、国会議事堂。もう一つは、国立劇場か・・国立博物館w(どっちだっけ・・)
んで、この国際会館。
旧国立競技場を設計した丹下健三の右腕と称される大谷幸夫39歳の作品らしく。。。
え!?39歳でこれ!?と驚いた。
39歳といえば、まだまだ若手建築家で、今の時代だと・・集住建築を設計している人が多いですよね。。
それが、、大谷さんは、この歳でこんなに大きなものを作ってしまうとは。。
後ろの山の景観に合わせて合掌造りをモチーフに設計したらしいが、どうも・・あまり日本的というよりは、未来の建物のような・・あまり見たことのない不思議なデザインでした。
いつもは、ここではアイドルの握手会のイベントが行われていたりするが、訪れた日は何のイベントもなく。。誰もいなかった。
誰もいない場所でこの建築を目の当たりにしたわけです。
この建物の不思議な世界観に飲み込まれてしまった・・・きがする。
内観もこだわっていて・・これなんて、戦闘シーンとかに使われそう・・w
この建築に一気に気持ちが持って行かれた後、前川國男の建築とか谷口吉生の建築とか見に行ったんだけど・・どうも物足りなかったw
京都、現代建築の旅!よかった(・>・)
ただあの国際会館を見て、思ったことは、
やはり建築には「何とも言い難い得体の知れぬ感動」
これが大事なんじゃないかと感じた。
建築の崇高さってやつですかね・・。
今の建築はどうも、なんか女々しいというか。何かを媒介にしないと建てられないものが多いじゃないですか。何かというのは、社会とかアートとかね。
でも、京都国際会館は、何だか自立している建築に感じた。まぁあれも合掌造りというものを媒介にしているんだが、、笑
でもあれは、それを言わなくてもいい力強さみたいなものを感じた。
ほんと、そういう建築には心惹かれるなあ。
以上、ここ最近の建築学生の近況、心境でした。。。